F/Tで上演された各作品、企画についての劇評アーカイブです。
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様々なスタイル・テイストの舞台作品があふれる現代において、観劇体験に何かしら共通する価値を見出すことができるとするなら、私は「未知との遭遇」を挙げたい。情報が溢れ、知ったつもりになることも多い現代だが、それまでには覚えたことのない感覚や他者の現実が、生々しさを伴って私達の前に立ち現れることこそ、観劇の醍醐味だと思うのだ。そして、F/Tにおいて、名前を聞いたことがないアーティストも数多く登場し、内容やクオリティの予想すら難しい「公募プログラム」はいわば、その最左翼的存在だった。