演劇を規定するさまざまな要素を根本から問い直し、多彩な上演形態で注目を集めるパフォーマンス集団・悪魔のしるし。本作では、劇場空間の中央に巨大ボードゲームを設置し、ゲームに集い興じるプレイヤー(=出演者)たちは、サイコロによって進行していく「盤上の物語」を生きていく。劇場とわたしたちの日常に潜む「PLAY」(=物語、演技、演劇......)が、メタ構造の中に暴かれる。
■演出ノート
・演技/演劇という日本語の元になった言葉「プレイ」について考えてみる。
・その言葉は演技のみならず、遊ぶこと、スポーツに参加することなども意味する。
・ほんらい演技とは、戯曲というフィールドでのプレイだった、と思い込んでみる。
・ただちに連想する。TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)や麻雀などを。
・戯曲ないし原作となる物語はトレースすべき課題ではなく、プレイする範囲を定めるルールブック/世界観として設定される。
・ルールは結果を指し示さず、また、世界観は世界そのものではない。
・舞台上の演者は、「物語の登場人物」「その役を担当するプレイヤー」 「ゲームのために集まった誰それ」といったふうにその時々の行為によって分裂する。
・むしろ、(わた菓子のように)バラバラなあやふやな行為を束ねる芯棒として、演者が必要とされている。
・原作となる物語は、再現されるのではなく、プレイヤーたちの興じるゲームとして生きられることになる。
■キャスト・スタッフ
演出:危口統之
出演:神尾 歩、森 翔太、高山玲子、嶋﨑朋子、山室毅聡、八木光太郎 他/
舞台美術:石川卓磨/宣伝美術:宮村泰朗/制作:金森香、田辺夕子、金子文
アーティスト
危口統之
揚重工/演出家/悪魔のしるし主宰
昭和50年倉敷市生。横浜国立大学建築学科卒。在学時より学内サークルにて舞台活動を開始するも卒業後ほどなくして辞める。そして最近また始めだした。演劇をやる強い理由や信念が自分の中にないので、いつも周りの目を気にしつつピンポンダッシュのようなことばかりやっている。
前売\2,500 当日\3,000 自由席 S席(要予約)¥4,500 指定席
悪魔のしるし:info@akumanoshirushi.com http://www.akumanoshirushi.com/
tel:03-3983-0644
豊島区南池袋2-20-4
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