『アンティゴネ―への旅の記録とその上演』予習ブログ  vol.2 作品の構造を知ろう!~第二の上演とは?

本日15日より、マレビトの会の新作公演『アンティゴネ―への旅の記録とその上演』が、いよいよその幕を開けました!

本作品をより深く知ろうということで、制作Cがはりきって始めましたこのブログ、更新が...おそくなりましたが、満を持しての第二回目を、最新情報満載でお届けします!
ただいま絶賛7時間上演中です!

第一回目では、本公演の前に行われた「第一の上演」について言及しましたが、今回はその第一の上演を経て行われる、「第二の上演」と、並行して行われる音響作品の上演についてご説明させていただきます!

とはいえ、ここですべてを明かしてしまっては、実際に観ていただく楽しみがなくなりますので、ネタバレにならない程度に、柔らかく作品に触れてみたいと思います。

11月15日(木)~18日(日)の4日間に渡って、にしすがも創造舎で行われる上演は、8月~11月初旬に行われた、「第一の上演」の「再現ドラマ」からなる「『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』第二の上演」と、荒木優光さんによる音響作品『横断の調べ』によって構成され、観客のみなさまには、会場内を自由に移動して鑑賞いただける作品になっています。

では、その並行して行われる2つの作品の構成要素について、簡単にご説明をさせていただきますと...

今回この作品は、にしすがも創造舎の体育館と本校舎内の教室を使用して上演を行います。
そのうち、まず体育館で行われるのが、「『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』第二の上演」です。 上記しましたように、この作品は前回のブログでご説明させていただきました、「第一の上演」の「再現ドラマ」が7時間にわたって(!)上演されるというもの。約4カ月間行われた「第一の上演」が、7時間という時間軸の中に再構成され、観客の目の前に立ち現れることになります。約4カ月間にわたる登場人物がWeb上に残した「記録」と、そして現実の俳優の身体に蓄積された「記憶」が新たな空間と、そして、新たな観客と対峙するとき、果たしてどのような場が作られていくのか。
4カ月間をどのような手法で7時間に凝縮していくのかというところにも要注目です。
ここだけの話、とんでもないことになっています!これは会場へ足を運んでいただき、目を凝らしてみていただかないことにはもう説明のしようがありません!
そして、もう一つ、本校舎の教室を使って行われるのが、荒木優光さんの音響作品『横断の調べ』~福島の海岸へ釣りに行った男~/~煙にまかれたジュークボックス~です。
音響作品は、7時間の上演時間中に、体育館で行われる「第二の上演」と並行して、以下の通りのタイムスケジュールで上演されます。

~福島の海岸へ釣りに行った男~ 時間:
11月15日(木)~17日(土) 15:00~/17:00~/19:00~
11月18日(日) 12:00~/14:00~/16:00~
場所:にしすがも創造舎 校舎3階(教室および廊下)
*教室にて音響作品の上演があります(上演時間:70分程度)
*音響作品の上演は、各回同じ内容となります。
*入退場自由

~煙にまかれたジュークボックス~
時間:
11月15日(木)~17日(土)14:00-21:00
11月18日(日)11:00-18:00
場所:にしすがも創造舎 校舎地下1階
*入退場自由

荒木さんがフィールドワークを行いながら録音してきた音の数々を再構築して作り上げたこの作品。
筆谷亮也さんの照明と共に、にしすがもの校舎に寄り添うように、息づき始めています!
3階の作品は上演時間が決まっていますが、会場へは出入り自由ですので、お好きな場所でご鑑賞いただけるようになっています。

また、16日、17日、18日はなんと上演中(18日は上演終了後)に、素晴らしいゲストをお招きしてのトークも開催します。いわゆるポストトークとは違った、作品上演の一環として行われる対話の場、こちらも見逃せません!
このトークは、どなたでもご参加いただけますので、チケットをまだご購入でない方、その日のチケットをお持ちでない方もご入場いただけますので、ぜひ足をお運びください。

■11月16日(金)18:15~19:00 ゲスト:開沼 博(社会学者)

■11月17日(土)18:15~19:00 ゲスト:平田栄一朗(慶応義塾大学教授/ドイツ演劇・演劇学)

■11月18日(日)終演(18:00)後~1時間程度 ゲスト:諏訪敦彦(映画監督)

いずれも会場は、にしすがも創造舎別棟1階となります。

以上が、ネタバレぎりぎり作品情報でした。
これより先は、もうご覧いただくしかありません。
7時間か...長いな...と、ためらうお気持ちも、もしかしたらあるかもしれませんが、 最終入場時間までの入退場は自由、そして再入場も可能ですので、ちょとみてから別会場で他の作品を観劇、戻ってきてまた観る!なんていうこともできてしまいます。

お客さまに開かれた、新しい観劇の場がここにはあります。
4日間と短いチャンス、どうぞ逃さぬよう。
にしすがも創造舎でお待ちしております!

『アンティゴネ―への旅の記録とその上演』
マレビトの会
■日程:2012年11月15日~11月18日
■会場:にしすがも創造舎
■ チケット:日付指定券
一般 前売 3,000円(当日 +500円)
学生 3,000円、高校生以下 1,000円(前売・当日共通、当日受付にて要学生証提示)

■作品詳細はこちらから↓
http://www.festival-tokyo.jp/program/12/marebito_antigone/

■『アンティゴネ―への旅の記録とその上演』特設サイト
http://www.marebito.org/antigone/

■予習ブログ vol.1 作品の構造を知ろう!~第一の上演とは?
http://www.festival-tokyo.jp/blog/2012/10/-ft12-marebitoblog.html