F/Tシンポジウム
東京芸術劇場 シンフォニースペース
フェスティバル/トーキョー トーキョー発、舞台芸術の祭典
1カ月間にわたる F/T での上演と言論活動の総まとめとして、アーティスト、ジャーナリスト、プログラム・ディレクターらが一堂に会する集中討論会 を開催。実践と理論を横断しながら、同時代演劇を社会へ、世界へと開く対話の場を生み出す。
◇登壇者◇
F/T12 参加アーティスト、F/T ダイアローグ参加者、F/T ジャーナル執筆者 、F/Tプログラム・ディレクター ほか
テーマ1:演劇における「当事者の時代」 14:00-16:00
ポストドラマ演劇以降の世界の演劇シーンでは、子供、老人、障害者、移民、難民など、社会的弱者やマイノリティと呼ばれる人々が登場する作品が多 く製作されている。その背景にはどんな演劇論や思想、社会状況の変化があるのか。旧来の演劇が持つ代理表象という前提は、今、どんな局面を迎えよ うとしているのか。語る主体と語られる内容の関係性、舞台上と観客席の関係性などから、演劇における「当事者の時代」を考察する。
司会:岩城京子(パフォーミングアーツ・ジャーナリスト)
スピーカー:高山明(演出家)、松田正隆(マレビトの会代表)、村川拓也(演出家・映像作家)
ゲストスピーカー:畠山直哉(写真家)
テーマ2:演劇の言葉はどこにあるのか? 16:30-18:30
震災後、詩集がベストセラーになるなど、非日常的な言葉に対する関心が高まっている。日常を突如分断する事態に対し、人々はあらたな物語を紡ぎ直 すために、また失われたものと向き合うために、どんな言葉を求めているのだろうか。その時、演劇の言葉はどこにあるのか。E. イェリネクが震災後発表した『光のない。』や日本で生まれたいくつかの戯曲・韻文、その上演を例に、言葉の現在地を探る。
司会:佐々木敦(批評家)
スピーカー:三浦基(演出家)、三輪眞弘(作曲家)
ゲストスピーカー:大澤真幸(社会学者)、林立騎(翻訳者)
※登壇を予定しておりました小説家の保坂和志さんは体調不良のため欠席いたします。代わりまして、F/T12三作連続上演『レヒニッツ(皆殺しの天使)』『光のない。』『光のないⅡ』を翻訳された翻訳者、演劇研究者の林立騎さんが登壇いたします。
テーマ3:複数のアジア、複数の視座 19:00-21:00
国境問題をはじめとする微妙な緊張関係の上に成り立つアジア。一方、マンガ、アニメなどのサブカルチャーやアイドル文化は、軽やかに国境や世代を 超えて人々の間に浸透しつつある。その時、ローカルな言語や身体をまとった演劇は、何を共有のベースとし、対話の回路を開いていくことができるのか。 それぞれの国や地域に固有の歴史観や文脈、問題意識をシェアすることから、アジアの対話は生まれる。
司会:鴻英良(演劇批評家)
スピーカー:神里雄大(演出家・劇作家)、相馬千秋(F/T プログラム・ディレクター)、ウー・ウェンガン(映画監督・演出家)、ソ・ヒョンソク(演出家・舞台芸術研究家)
ゲストスピーカー:吉見俊哉(社会学者)
申込みは終了致しました。
当日のUstにて配信されました映像は、
来年2013年2月にスカパー!シアター・テレビジョンにて「F/Tシンポジウム全3回特集」としてテレビ放送&ウェブ配信されます。
見逃してしまった方はぜひこちらを御覧ください。