F/Tテアトロテーク
11月5日(月):アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
11月7日(水)~10日(日):シアターグリーン BIG TREE THEATER
フェスティバル/トーキョー トーキョー発、舞台芸術の祭典
F/Tの上演作品や参加アーティストへの理解を深める映像作品を上映する、F/Tテアトロテーク。今回はクレタクール『危機三部作』の第一部と、『レヒニッツ』『光のない。』『光のないⅡ』の作者エルフリーデ・イェリネクの関連映像を紹介する。
プログラム1:
JP.CO.DE―危機三部作・第一部 / クレタクール
ハンガリー / 2011年 / カラー / 62分
ハンガリー語・英語、日本語字幕つき
10月27日(土)16:00 10月28日(日)14:00
10月29日(月)16:00 10月30日(火)11:00
会場:東京芸術劇場 シアターイースト
クレタクールの『危機三部作』は映画、オペラ、演劇の異なるジャンルを通して息子、父親と母親、それぞれの視点から紡がれる物語を追うセミドキュメンタリー・ドラマ。今回は第三部『女司祭』の上演に合わせ、第一部『JP.CO.DE』を上映。葛藤する家族の姿から現代コミュニティのあり方を鋭く問う。
*この映画は16歳以上の鑑賞をおすすめします。
プログラム2:
ピアニスト / ミヒャエル・ハネケ
フランス / オーストリア / 2001 / カラー / 132分
フランス語、日本語字幕つき
11月5日(月) 19:00 (上映前トーク18:30-)
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
アクセス詳細→http://www.institut.jp/ja/location/4307
F/T12での特集上演を記念し、エルフリーデ・イェリネクの小説をオーストリアの鬼才、ミヒャエル・ハネケ監督が映画化、カンヌ国際映画祭で3部門を受賞した作品を再上映する。ひとりの女性が巻き込まれる悲痛な愛の光景、ウィーンのブルジョアに対する情け容赦ない視点......。シニカルで不快、衝撃的なラブストーリー。
*この映画は16歳以上の鑑賞をおすすめします。
【上映前トーク解説ゲスト:中込啓子】
東京都生まれ。エルフリーデ・ イェリネク研究センター(ウィーン大学内)海外委員。大東文化大学名誉教授(2012~)
著書:『ジェンダーと文学 イェリネク、ヴォルフ、バッハマンのまなざし』(鳥影社、1996年)
訳書:クリスタ・ヴォルフ著『ギリシアへの旅』(原題『物語「カッサンドラ」(1983)のための諸前提 フランクフルト大学詩学講義IIV』1982)(恒文社、クリスタ・ヴォルフ選集4、1998年)。エルフリーデ・イェリネク著『ピアニスト』(1983)(鳥影社、2002年)。エルフリーデ・イェリネク著『したい気分』(原題"Lust",1989)(共訳、鳥影社、 2004年)。クリスタ・ヴォルフ著『カッサンドラ』(河出書房新社、世界文学全集II-2:『失踪者/カッサンドラ』所収、2009年)。エルフリーデ・イェリネク著『死と乙女 プリンセスたちのドラマ』(鳥影社、2009年)。エルフリーデ・イェリネク著『別れの言葉 三篇のドラマ小品』(鳥影社、2009年)。エルフリーデ・イェリネク著長編小説『死者の子供たち』(共訳、鳥影社、2010年)
主催:フェスティバル/トーキョー、
オーストリア大使館 / オーストリア文化フォーラム、アンスティチュ・フランセ東京
プログラム3:
黙 殺/ エドゥアルド・エルネ、マルガレータ・ハインリヒ
オーストリア / オランダ / ドイツ / 1994年 / カラー / 88分
ドイツ語、日本語字幕つき
11月7日(水) 11:00, 17:30, 20:00
11月8日(木) 11:00, 17:30, 20:00
11月9日(金) 16:00
11月10日(土) 11:00, 18:00
会場:シアターグリーン BIG TREE THEATER
第二次世界大戦終戦前夜。オーストリア国境のレヒニッツ村で、ナチスの協力者が主催したパーティーの娯楽として200人ものユダヤ人が虐殺された。いまだ見つからないユダヤ人の墓を探す人々や沈黙を貫く住人たちにスポットを当てたドキュメンタリー作品。イェリネクは本作を観て、今回F/T12で上演される『レヒニッツ』の執筆を決めたという。
特別協力:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム