アミール・レザ・コへスタニメヘル・シアター・グループ
劇作家、演出家
1978年イラン生まれ。16歳でシラーズの新聞にショート・ストーリーを発表。17歳で映画に夢中になり、映画の演出および撮影技術の勉強を始める。96年メヘル・シアター・グループが彼のショート・ストーリーをもとにした芝居を企画し、コヘスタニが演劇と出会うきっかけをつくる。1年間俳優としてメヘル・シアター・グループに参加した後、劇作に転向。2000年、22歳で、2作目の戯曲『The Murmuring Tales』を演出し、第18回ファジル演劇祭(イラン)で5部門受賞。02年の『Dance on Glasses』は近年のイランでも最も議論を巻き起こし、成功した作品としてヨーロッパ各地で上演された。また、05年の『Amid the Clouds』および07年の『Recent Experiences』でヨーロッパを巡演。09年ブサンソン国立演劇センターで演出家のシルヴァン・モーリス(フランス)と平田オリザと共同制作した『ユートピア?』は、フェスティバル/トーキョー09春で来日公演も行った。マンチェスターで数年間勉強した後09年にイランに帰国。『1月8日、君はどこにいたのか?』を製作。11年10月にはイランでの兵役を終了後、チェーホフの『イワノフ』の改作をイラン、テヘランで発表し、高い評価を得た。現在世界で最も注目される非西洋圏劇作家・演出家の一人。