フェスティバル/トーキョー トーキョー発、舞台芸術の祭典
日常に根ざした言語・身体を、その柔軟な発想で、劇的で鮮烈な表現へと変換、昇華する岡崎藝術座。不穏なもの=「ダークマター」を背後に感じつつ、怠惰な暮らしを送る「移民=日本人=牛」たちの姿を描いたF/T11『レッドと黒の膨張する半球体』は、コミュニティに潜む差別、同化と伝統の葛藤から、原発事故後の混乱や日米関係に至るまで、現代日本の抱えるさまざまな問題に鋭く斬り込んだ意欲作として大きな話題を呼んだ。
この春にヨーロッパの演劇祭を旅した経験を経て、主宰、神里雄大がたどり着いたテーマは「隣り」。「隣りの芝生は青い」などという時、私たちは何を基準にしているのだろう。「隣り」の何を知っているというのだろう。クリエーションの場を韓国にも置き、自ら未知の隣国との出会い、対話を図った本作。「出会い」や「知ること」の恐怖、戸惑いさえも飲み込みながら、他者/自己、他国/自国の関係を見つめ直そうとする彼らの思考過程、その先に描かれる新たな「日本像」に注目したい。
11/2(Fri) | 19:30★(E)(K) |
---|---|
11/3(Sat) | 17:00★(E)(K) |
11/4(Sun) | ☆17:00(E)(K)(J) |
11/5(Mon) | 19:30★(E)(K) |
---|---|
11/6(Tue) | 14:00★(E)(K) |
11月2日(金)19:30 終演後
神里雄大+石川直樹(写真家)
11月3日(土)17:00 終演後
神里雄大+三浦大輔(脚本家、演出家、映画監督、ポツドール主宰)
11月4日(日)17:00 開演前
神里雄大+梅山景央(ライター/編集者)
11月5日(月)19:30 終演後
神里雄大+多田淳之介( 演出家、東京デスロック主宰)
11月6日(火)14:00 終演後
神里雄大+萩野亮(映画批評家)
※司会:梅山景央(ライター/編集者)