F/T10『ドラマソロジー』で深い印象を残した、相模友士郎がフェスティバル/トーキョーに再登場。
今回は夕暮れの空が見える、なにもないデパートの屋上を朗読の舞台として演出。
視線と風景に関する中平卓馬のテキストを聞きながら、普段はあまり見上げることのない都会の空をじっくりご覧ください。
『中平卓馬/見続ける涯に火が・・・』
日時:10/29(土) 開演:16:30(開場16:00)
上演時間:約1時間(予定)
会場:東武百貨店池袋店レストラン街 「スパイス」 16F 屋上
〒171-8512 東京都豊島区西池袋1-1-25
アクセス:JR池袋駅改札を出て、西口方面に向かい東武百貨店池袋店B1「1番地エレベーター」にて15Fまで昇り、16Fまで階段で上がる。
入場:無料・予約不要・自由席
構成・演出:相模友士郎
出演:増田美佳
音響:齋藤学
協力:八角聡仁
特別協力:東武百貨店池袋店
朗読テキスト:中平卓馬『見続ける涯に火が・・・ 批評集成1965-1977』
*当日の模様はUSTREAMで配信されます。
http://www.festival-tokyo.jp/movie/
*作品の演出上、USTREAM中継の際、観客席が映る可能性があります。
*野外ですので温かい服装でお越しください。
作品ノート
日頃見かける一本の木、たったひとつの石ころ、砕ける波頭、そしてなによりも、見慣れた街の一画、人々の群れ、人々の出会い、そういうなんでもない普通のことと共に先制の一撃を加え、それからの反撃にわが身をさらすこと、そして不断に自己を解体させ、新たなおのれを再生してゆく涯のない繰り返し、そのような視線の戦線をいつまで確保し続けることができるか。それは批評である。世界に対すると同時に自分自身に対する批評である。
(中平卓馬「先制の一撃――見ることと読むこと」『見続ける涯に火が・・・』)
プロフィール
相模友士郎|演出家・映像作家・デザイナー
1982年福井県生まれ。京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科卒。00年より映画製作を始め、国内外で作品を発表。04年より舞台作品の創作を始める。映画『穴る』、演劇作品『SM』が共に同大学卒業制作で最優秀賞に選ばれた。映画と舞台を横断的に活動し、双方向的な視点から身体や劇を捉え直そうとしている。また、さまざまな舞台公演で宣伝美術を手掛け、「プロセス太田省吾演劇論集」などの本の装丁も行っている。
■「なにもない空間からの朗読会」について
私たちは何を語ることができるのか? F/T11を貫くこの問いかけに、過去3回のF/Tに参加したアーティスト有志が応答。「何もない空間から」をコンセプトに、一夜限りの朗読会を、都内各所でリレー開催します。参加するアーティスト10名はそれぞれ、詩、戯曲、小説、あるいは自作のテキストなどを選定。さらに、都市の中に「なにもない空間」を見出し、その場、その時限りの朗読会を作り出します。そこに響く言葉、声、そして身体の力を媒介に、私たちは失われたものに思いをはせ、未来に向けて生み出されるものへと連帯を深めることになるでしょう。朗読会の様子は、そこに集う来場者のみならず、UST中継によって、この言葉と時間を必要とする人たちに広く届けられることを目指します。
2011年秋を静かに紡ぐ、特別な時間と空間に、ぜひお立ち会いください。
※ 本企画は、過去3回のF/T参加アーティスト有志の協力により、入場無料で開催しております。
ご鑑賞いただいた皆様には、東日本大震災の被災地に向けた募金へのご協力をお願い申し上げます。
集まった募金は全額、メセナ協議会が運営する「芸術・文化による復興支援ファンドGBFund」に寄付し、被災者・被災地を応援する芸術文化活動への支援とさせて頂きます。
http://festival-tokyo.jp/program/Nanimonai/index.html#a03