F/Tダイアローグ企画「Blog Camp in F/T」が、オープニング翌日の28日(日)から始まりました。閉会まで毎週日曜日、参加メンバー12人と研修生1名が集まり、舞台芸術に対し批評的、分析的、創造的に立ち向かう視点を発見するためのウィークリー・ミーティングが行われます。
初回の28日は、それぞれが自己紹介とともに参加目的を話しました。海外からの参加者で日本で舞台を勉強している人、劇団の制作をしている人、フリーの建築家など舞台芸術をコアに愛する多種多様な17‐29歳が集まりました。すでにブログキャンプのサイトには、彼らの手によるF/T12公演の劇評などのテキストが何本も掲載されています。(http://blogcamp-festivaltokyo.com/)
このスピード感も今回のブログキャンプの主旨の一つ。品質を高く保ちながら、いかに速度ある記事を執筆できる基礎能力を培うか、メンバー達の挑戦が始まっています。
この日はまた、企画者で代表のパフォーミングアーツ・ジャーナリスト、岩城京子さんが、「演劇の創造者は誰か?」というタイトルでレクチャーしつつ、批評の基礎となる考え方を参加者に問いかけ、活発な議論が交わされました。チュートリアルには、岩城さんのほか、演劇批評・日本近現代演劇研究の高橋宏幸さん、編集者・フリーランサーの藤原ちからさん、F/Tでも英訳を手がけるウィリアム・アンドリューズさんの豪華な顔ぶれが参加し、メンバーが執筆するブログ記事についてアドバイス。岩城さんは「時代性、場所性の特異さを意識して、特定の社会が生成したプロダクトとして作品を受け止め、評論してほしい」と話していました。