クレタクールのメンバーと明治大学付属明治高等学校の生徒たちによるユース・プログラム

クレタクール『女司祭ー危機三部作・第三部』公演は今日10月30日の14:00の回でいよいよ千秋楽です。

ルーマニア・トランシルバニアの子供達の語る声、その問いかけが、どのように私たちの「今、ここ」を揺さぶるのか。
ぜひその場に参加して感じてください。この最後の機会、是非お見逃しなく!

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25日に日本の高校を訪問した、クレタクールのメンバーが
28日、明治大学付属明治高等学校の生徒たちとのユース・プログラムを行いました。

まずは、会場となる東京芸術劇場シアターイーストのバックステージツアー。

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その後、近くの体育館に移動してワークショップを行いました。
クレタクールの出演者の子供達が日本の高校生と輪になって、
あまり言葉を使わないでできる身体を使ったシンプルなゲームをしてウォーミングアップ。

数を数えながら毎周手を打つタイミングをずらすゲーム、輪の反対側の人に合図を送り合い決まったポーズをとるゲーム。
簡単そうに見えても頭を使ったりタイミングが合わないといけないので意外と難しく、日本の高校生たちはかなり苦戦してる様子でした。

そして、次はペアになり互いの身体を「彫刻」に見立て「感情」を現します。
一瞬にして体育館は美術館のように。思い思いの形を作り上げました。

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最後に5、6人毎に分かれてグループワークをしました。
内容は、「大人と子供」をテーマに個人のストーリーを語り、その中で選んだもの一つを、一枚の写真のように再現します。

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実体験を語るときには、親についた嘘、学校で仲間はずれにされたことなど
笑えるものからシリアスなものまで、それぞれが親や学校の先生との関係を赤裸裸に語り合い場面を再現しました。

最終的には再現したものを他のグループの前で披露し、それがどんな場面なのかをみんなでディスカッションをします。
互いのグループの発表する場面を見ながら、みんな積極的に意見を言い合い、とても和気藹々としていました。
答え合わせをしてみると、見事正解していたり、まったく違ったものだったり。

日本の子たちにとっては個人的な経験を初めて尽くしワークショップでしたが、とても充実した表情をしていたのが印象的でした。

その後は、日本の高校生達が『女司祭ー危機三部作・第三部』を観劇。

公演後には日本の高校生達も参加してポスト・パフォーマンストークが行われました。

クレタクールの演出助手バーリント・ユハースさんからの
「あなたの通っている学校と、舞台上にでてくる学校との違いは何ですか?」
「ここにでてくる3人の先生たちと同様な役割の先生は日本にはいますか?」
「ジプシー問題のように、日本にも差別の問題はありますか?」
といった質問に観客席にいた日本の高校生をはじめ、多くの人が自らの体験を織り交ぜながら答えてくれました。
また逆に観客からの質問もオープンに受け、ときにはざっくばらんにそれぞれの国の有名人などの話をしながら
多岐にわたるトピックを出演者と観客で互いに質問し合い一緒に考えました。

トーク終了後、明治高校の子たちからクレタクールのメンバーへ、明治高校グッズのサプライズプレゼント。
別れを惜しむように、時間ギリギリまでお喋りをしていました。