フェスティバル/トーキョー トーキョー発、舞台芸術の祭典
2006年12月、新しいコラボレーションプロジェクトに向けて、生身の人間の筋肉の動きをデータ化し、コンピューティングするシステムの可能性をリサーチすべく、東京で真鍋大度氏に会った。劇的かつ感覚的なものを超えた芸術的な実験の基礎として、筋肉の動きをデジタル化することに私は非常に魅了された。この継続的なリサーチによって、歴史的資料の従来通りの映像記録を超えて、ボディムーブメント・ダンステクニックの未来のデジタルライブラリーを予見させるような、筋肉の動きを転送する可能性に対するプロトタイプ(試作品)のコンセプトを発展させていった。そのシステムは、筋肉の振動をデジタルプロセッシングによって波形化し、筋肉の記憶をデジタルにデザインすることの可能性を示す。考察として、我々は最初のコンセプトの試作を発展させて、ステージの上で一種の科学かつ振付の実験を行った。振付家のための調整のプロセスとして、身体の神経をコントロールするこのシステムは、デジタルに再構成された筋肉の記憶の選択として読み替えられる。