北京発・カルチャーから見る現代中国
F/Tでは、F/T14から公演やトークという形式で、中国演劇を紹介している。F/T16では、今後の特集に向けたプレ企画として、音楽とトークを通じ、現代中国文化に触れる。
まず、北京を拠点に活動する電子音楽ユニットFM3を招聘し、彼らが製作したループ再生機「ブッダマシーン」を使ったライブパフォーマンスを行う。また、日本を知ることを目的にした中国の月刊誌『知日(ちにち)』の創設者・発行人、スー・ジンを招き、トークを開催する。メイン読者である中国の若者の現状や出版事情、中国の流行などを知ることは、今後の日本にとっても重要と言える。
この二つのプログラムからは、まだあまり知られていない現代中国の側面が見えるだろう。

FM3『Buddha Boxing』
演出: FM3
12/2 (金), 12/3 (土)
会場あうるすぽっと ホワイエ
日程12/2(金) 19:30
12/3(土) 15:00
受付開始は開演の1時間前、開場は30分前
上映時間60分(休憩なし)(予定)
一般前売自由席(整理番号つき)¥2,000 (当日+500円)
先行割引¥1,400
5演目セット¥1,600
3演目セット¥1,700
学生 ※当日券共通。当日受付で要学生証提¥1,300
高校生以下
※当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示
¥1,000
Buddha Boxing0
spac Pamphlet当日パンフレット(PDF)



テーブルの上の「箱」が生み出す音の空間

 中国の伝統楽器とデジタル技術を融合させたアンビエントミュージックで、世界的に注目を集める電子音楽ユニットFM3が来日。中華仏教圏ではおなじみの自動念仏機(唱佛機)をアレンジしたオリジナルのループ再生機「ブッダマシーン」を使ったライブパフォーマンスを行なう。
 小さな箱形のブッダマシーンを並べたテーブルに向かい合って座るFM3の二人(ジャン・ジエンとラオ・チャオ)。内蔵されたオリジナル楽曲の切り替えや音量、ピッチの調整に加え、本体を立てたり、倒したり……。ボードゲームを囲むような静かなパフォーマンスが、音と音とが重なり合う豊穣な空間をつくり出す。

ムービー

フォトギャラリー

アーティスト・プロフィール

Buddha_Boxing

FM3 電子音楽ユニット

ロックミュージシャンのクリスチャン・ヴィラン(通称ラオ・チャオ)と、キーボーディストのジャン・ジエンによる音楽デュオ。中国における電子音楽のパイオニアとして知られている。中国の伝統楽器と現代のデジタル技術を融合した瞑想音楽を創作。クリスチャン・ヴィランは、80年代に伝統音楽を学ぶためアメリカから中国に渡り、1999年からはFM3として北京を拠点に活動している。2000年代初頭からヨーロッパで活躍していたが、世界的に知られたのは、ループ再生機「ブッダマシーン」。ニューヨークタイムスは、「2005年のベストミュージックリリースの一つ」と紹介。ワシントンポストでは、「至福の音楽」と評された。ブッダマシーンの開発だけでなく、映画やテレビ番組、マルチメディアアート展での音楽製作など、世界中で幅広く活動している。USマガジングルーヴでは、「中国で最も重要で実験的な活動」、UKマガジンでは、「瞑想的」「心地よい」「魅力的な親しみやすさ」と評されている。

Buddha Machine!:https://buddhamachine.bandcamp.com/
FM3公式サイト:http://www.fm3buddhamachine.com/v2/

F/Tトーク

『知日』が紐解く若者文化事情

2011年に創刊した『知日』。中国人が中国語で中国人読者に向けて、日本を紹介することを目的とした月刊誌。これまでの特集には、「猫」「漫画」「妖怪」「鉄道」「武士道」「断捨離」「お笑い」「山口組」「富士山」などがあり、多彩な特集を組んでいる。「猫」「漫画」「料理」「武士道」は10万部を売り上げている。 本誌の創刊者であり元編集長である蘇静を登壇者に迎え、『知日』のメイン読者である中国の若者の現状や中国での出版事情、中国の流行などをテーマに、今の中国の現状を掘り下げてトークを開催する。


Project Fukushima!

スー・ジン

1981年湖南省生まれ。大学入学を機に北京へ上京。卒業後、自主映画製作を経て、大手民間出版社に入社。20代にしてミリオンセラー(袁騰飛 著『歴史是個什麼玩意児?』(日本語で「歴史って何なんだ?」)を出版し、敏腕編集者として活躍。30代初めに会社を設立し、2011年に経営者兼編集長として『知日』を創刊。現在では経営に注力するため編集長を退き、2014年に『奇点社』というコンテンツインキュベーション事業を立ち上げ、『知日』を初め、複数の月刊誌の運営を続けている。

会場あうるすぽっと ホワイエ
日程12/4(日) 13:00
受付開始・開場は開演の30分前
入場料500円(予約優先)
所要時間120分(予定)
言語中国語(日本語通訳付き)

キャスト・スタッフ


北京発・カルチャーから見る現代中国
『Buddha Boxing』
演出FM3
舞台監督熊木 進
音響宮崎淳子(有限会社サウンドウィーズ)
映像須藤崇規、嶋田好孝
通訳小山ひとみ
フロント運営荒川真由子
記録写真鈴木竜一朗

F/Tトーク『知日』が紐解く若者文化事情
登壇者スー・ジン
企画・司会進行小山ひとみ
通訳小国香織


プログラム・コーディネーター小山ひとみ
制作三竿文乃、喜友名織江
インターン臼杵遥志、坂田佳菜女、戸田遥香

主催フェスティバル/トーキョー