携帯電話の会話に垣間見える、若者たちの心、テヘランの現在。
1月8日、君はどこにいたのか?
メヘル・シアター・グループ
作・演出:アミール・レザ・コヘスタニ [イラン]
11月2日(金)~ 11月4日(日) 東京芸術劇場 シアターイースト
フェスティバル/トーキョー トーキョー発、舞台芸術の祭典
若干22歳にしてイラン国内の権威ある賞を受賞(ファジル演劇祭)、近年はヨーロッパを中心に高い評価を得る劇作・演出家アミール・レザ・コヘスタニ。厳しい検閲をくぐり抜け、現代社会のタブーに斬り込む彼が、2009年6月のイラン大統領選挙とその不正疑惑への激しい抗議活動を下敷きにした意欲作を手に来日する。
自身の英国留学中に起こった一連の事件をどのように語ることができるのか――。コヘスタニは選挙後のテヘランの現在に、その痕跡を見出し、真実をたぐり寄せようとする。ドラマを構成するのは、6人の男女の携帯電話による会話。1月8日の夜、ジャン・ジュネの『女中たち』の稽古に集まった彼らの、翌朝に起きたある事件をめぐるやりとりは、隠語や嘘にまみれている。だが、その言葉の断片の重なりはやがて、抑圧的な社会や他者への不信感、焦燥に苛まれる若者像を鮮やかに浮かび上がらせる。その姿はまるで、テヘランの複雑な現実の映し鏡のようでもある。
11/2(Fri) | 19:30 |
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11/3(Sat) | 14:00★ 19:30 |
11/4(Sun) | 14:00 |
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★終演後、演出家によるポスト・パフォーマンストークあり
11月3日(土)14:00
アミール・レザ・コヘスタニ+ショーレ・ゴルパリアン(字幕翻訳家、映画プロデューサー)
司会:相馬千秋(F/Tプログラムディレクター)