フェスティバル/トーキョー トーキョー発、舞台芸術の祭典
未曾有の悲劇を体験した都市と向き合う『ヒロシマ−ナガサキ』シリーズを機に、現実の街や人に取材し、その過程を取り込んだ作品制作を続けるマレビトの会。東日本大震災から1年が経過した今、福島へと取材に向かう彼らの傍らには、ギリシャ悲劇『アンティゴネー』がある。
国家に背いて死んだ兄の遺体を、法を無視して埋葬するアンティゴネーは、敵/味方、死者/生者といった境界を揺るがす象徴的な存在。架空の劇団が『アンティゴネー』を携え福島へ向かう−−という本作の設定は、3.11以後に露呈した社会の亀裂、境界線の曖昧さを改めて見つめ直す意味を持つ。
この夏から始まる"旅公演"はブログ、ツイッターなどのウェブ上の痕跡を通じ、現実界に現れる。そしてF/T12の公演で初めて、俳優たちは観客の前に姿を現す。数々のテキスト、音響による上演、そして演技を通じた"旅"の再現......虚実入り交じるさまざまな報告への試みが、未知の風景、言葉への回路を開く。
にしすがも創造舎での上演は、8月~11月初旬に行われた、「第一の上演」の「再現ドラマ」からなる「第二の上演」と、荒木優光による音響作品『横断の調べ』によって構成され、観客のみなさまには、会場内を自由に移動して鑑賞いただけます。
音響作品は、7時間の上演時間中に、体育館で行われる「第二の上演」と並行して上演が行われます。
以下の通りのタイムスケジュールで上演されますのでご注意ください。
◎音響作品『横断の調べ』/ 音響・構成・演出:荒木優光
~福島の海岸へ釣りに行った男~
時間:11月15日(木)~17日(土) 15:00~/17:00~/19:00~
11月18日(日) 12:00~/14:00~/16:00~
場所:にしすがも創造舎 校舎3階(教室および廊下)
*教室にて音響作品の上演があります(上演時間:70分程度)
*音響作品の上演は、各回同じ内容となります。
~煙にまかれたジュークボックス~
時間:11月15日(木)~17日(土)14:00-21:00
11月18日(日)11:00-18:00
場所:にしすがも創造舎 校舎地下1階
*入退場自由
『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』予習ブログ
vol.1 作品の構造を知ろう!~第一の上演とは?
vol.2 作品の構造を知ろう!~第二の上演とは?
※こちらの画像をクリックすると、
TOKYO / SCENE #01
DIALOGUE :広島から福島へ─「H」から始まる対話 諏訪敦彦×松田正隆
をご覧いただけます。
11/15(Thu) | 14:00- 21:00 |
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11/16(Fri) | 14:00-◎ 21:00 |
11/17(Sat) | 14:00-◎ 21:00 |
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11/18(Sun) | 11:00- 18:00★ |