東京からの文化発信を目指す東京都および東京文化発信プロジェクト室・東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、芸術文化によるまちづくりを推進する豊島区および財団法人としま未来文化財団、そして舞台芸術の専門組織であるNPO法人アートネットワーク・ジャパンは、第三回目となるフェスティバル/トーキョー(F/T10)を開催致します。
第一回目のF/T09春、第二回目のF/T09秋の連続開催では、39作品、282公演、のべ1392名の出演者・スタッフ、そして12万人を超える観客が集い、名実ともに東京、そして日本を代表する国際的な舞台芸術祭として順調なスタートを切りました。「あたらしいリアルへ」「リアルは進化する」というキャッチフレーズのもとラインナップされた先鋭的な作品群と参加型プログラムは、私たちが生きる同時代のリアリティとその表現の可能性を問うものとして、国内外から大きな反響を頂きました。第三回では、これらの成果を踏まえ、アジアにおける舞台芸術のプラットフォームとして求心力ある役割を果たすべく、さらなる飛躍を目指して参ります。
第三回目は「演劇を脱ぐ」というキャッチフレーズを掲げ、世界の最先端を担うクリエーション型フェスティバルとして、多数の新作・世界初演、共同製作作品を含む26演目を国内外からラインナップ致します。加えてシンポジウムやF/Tステーションなど、多面的にフェスティバルを盛り上げる各種関連プログラムもさらに充実させて参ります。また、あらたに「F/T公募プログラム」を創設し、若手アーティストの自主公演をサポートすることで、多様な価値観に基づく新しい潮流が生まれる土壌も作り出します。
私たちはこのフェスティバルの開催を通じて、次の時代を切り開く新しい価値の創造に着手し、国際都市トーキョーからアジア、そして世界に向けた創造と発信を引き続き推進して参ります。さらなる挑戦を続けるフェスティバル/トーキョーにご期待ください。
フェスティバル/トーキョー 主催者一同
東京文化発信プロジェクトは、世界の主要都市と競い合える芸術文化の創造発信と、芸術文化を通じた子供たちの育成、多様な地域の文化拠点の形成を目的として、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が芸術文化団体、アートNPO等と協力して実施しているプロジェクトで、平成20 年度に開始し、今年で3年目を迎えます。
演劇、音楽、伝統、美術など様々な分野のイベ ントやフェスティバル、まちなかで市民とアーティストが協働するアートプログラム、まちとアートをつなぐ人材の育成事業、子供向けの体験型プログラムなどの事業を展開しています。
文化基盤の厚さ、先進巨大都市としての活力や多様性を最大限に活かし、東京の魅力を創造発信することで、世界における東京の文化面でのプレゼンスを確立するとともに、アジアをはじめ世界の様々な都市との国際文化交流拠点となることを目指しています。