ヴァーサス

プロフィール

ロドリゴ・ガルシア 演出家

1964年ブエノスアイレス生まれ、1986年以降マドリッド在住。演出家、作家、美術作家、映像作家、舞台美術家として活動中。1989年に結成した、父親の経営する肉屋にちなんで名付けたカンパニー、ラ・カルニセリア・テアトロ(「肉屋の演劇」)の主宰者として、"現代社会の肉体と血液を襲撃する"ことをコンセプトに多彩な実験的演劇作品を発表している。ダンス、音楽と、パフォーマンスを横断するラ・カルニセリア・テアトロのワイルドで暴力的な作品群はガルシアの挑発的なテキストと斬新な舞台美術を融合させ、現代の消費社会における疎外感や歪んだマテリアリズムを描く。近年はマクドナルド、ディズニー、大型家具店イケア等に象徴される資本主義グローバリズムを批判する『La historia de Ronald el payaso de Mc Donalds (マクドナルドのピエロ、ドナルド・マクドナルドのお話)』(2002年)や、『Esparcid mis cenizas en Eurodisney (ユーロディズニーで私の遺灰を散骨する) 』(2006年)、『Compre una pala en IKEA para cavar mu tumba (自分の墓穴を掘るための鍬をイケアで買ったよ)』(2002年)等の作品を発表。
ガルシアの作品は世界各国で上演され、そのテキストは多言語に翻訳されている。代表作の『Macbeth imagenes(マクベス・イマゲネス)』(1987年)、『Reloj(レロイ)』(1988年)、『Notas de Cocina(キッチンノート)』(1994年)、『El padre(父)』(1994年)等で国内外の様々な賞を受賞。さらに2009年にはプレミオ・ヨーロッパの「新たな演劇的現実(New Theatrical Reality)」部門を受賞した。